今回は、産後太りが解消せず、じわじわと体重が増え、腰も痛くなり、気になっていた患者さんです。

雑誌で、最近出産した、有名芸能人プロデュースの骨盤ベルトを見て、骨盤のゆがみも整い・痩せるなら、一石二鳥だと思い、早速購入。

これで、腰の痛みも取れて痩せるのではと、わくわくしたそうです。

しかし、骨盤ベルトをまき始めてから、腰の違和感が強くなりはじめ、とうとう、座る・しゃがむ動作がつらくなり、洗濯・料理などの家事にも影響が出始め、整体・針に来院。

整体・針治療の前に、詳しく腰の状態・経過についての聞き取りをしたところ、骨盤のゆがみでなく、軽度のヘルニア・腰のゆがみが、腰痛の原因と推測しました。

聞き取りでの推測を、検証するために、体のゆがみ・筋肉の緊張を確認。

体のゆがみも、ありましたが、立った状態で、ほとんど前にかがめない、軽度のヘルニアの疑いがありました。この状態で、骨盤ベルトを巻くのは、ダメです。

まず、ヘルニアの周りの緊張と、それをかばっている背中の緊張を、針で緩めてから、必要であれば、ゆがみの調整をします。筋肉が緊張して、歪んでいるのに、歪んだ状態でコルセットで固定しては、腰痛はひどくなります。

横浜瀬谷の整体・はりの当院では、針で筋肉を緩めてから、ゆがみを整えます。

芸能人プロデュースの骨盤ベルトが、いろいろ出ているそうですが、ダイエットの基本は、「食べる量＜消費量」です。

芸能人が、産後にすぐに痩せてテレビに出てきますが、あれは、仕事ですので、さまざまな方法を駆使して、お金と時間をかけ、最後は根性で体を戻すのです。

体の美しさが売り物ですから、骨盤ベルトを巻くだけで痩せているわけではありません、見られることが仕事なので相当な努力をしています。

産後体重が増え悩み、雑誌やテレビで、骨盤のゆがみを整えると「やせる」を見て、骨盤ベルトを購入する人が多いようですが、骨盤のゆがみが原因で、体の基礎代謝が落ちていない人には、骨盤ベルトをまいてもダイエットできません。

食事をコントロールして、適切に運動をして、それでも痩せず、かつ骨盤のゆがみがある場合は、からだの歪みを整えるのもいいですね。